天国の特別なこども

どこかへ行きたい、だれかに会いたい
という漠然としたあこがれみたいなものが
いつもこころのどこかにあるものだけど
いつもそばにあるものを大事に感じることや
そばにいることすら忘れてしまっていることを思い出すこと
が、本当にしあわせなことなんだと思う。

そんな出来事がきのうありました。
うまく書けるかわからないけど、忘れないように
久しぶりに日記を書きます。

ここのところずっと体調がすぐれなくて
普段に輪をかけて寝てばかりいる有美子。
ふと体温をはかると34度台だったり、
耳鳴りや、頭痛など
とにかくわけの分からない不調が重なって
どうしたもんかと思い悩んでいたところ
Arbaroのいちこじさんの勧めで
大牟田の坂西先生のところへ。

診察の終わった小児科の診察室は
なぜかとてもリラックスできる雰囲気で
先生はとても瞳がきれいな人で
全然お医者さんらしくなく
RCの「ぼくの好きな先生」みたいに不良っぽくはないですが
なんでも話せる安心感があって、診察というよりは
古い友達と思い出話をしているような感じ。

まずはこれまでのゆみこの体調不良の歴史を振りかえりました。
大きな出来事は去年と一昨年の2度の流産のこと。
こどもたちも一緒に家族みんないる場所で
とても不思議な気持ちでした。
こどもたちは聞いてなかったけど…

ひと通り話し終えたあと
並んで座るぼくとゆみこに背中に手を当てて
繋げてくれました。

「イメージしてみてください。こどもたちのこと。
いつもそばにいますよ。名前をつけてあげるといいと思います。
かなしい気持ちじゃなくて、ありがとうという気持ちで」

部屋にこんな詩が額に入って飾ってありました。
読んでみるように勧めてもらい、じんたにもわかるように
朗読しました。


「天国の特別なこども」

会議が開かれました。
地球からはるか遠くで
“また次の赤ちゃんの誕生の時間ですよ”
天においでになる神様に向って 天使たちは言いました。
“この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして 一人前になれないかもしれません。
だから この子は下界で出会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。
もしかしてこの子の思うことは中々わかってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですから私たちは この子がどこに生れるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯が しあわせなものとなるように
どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。
その二人は すぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれども 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。
やがて二人は 自分たちに与えられた特別の
神の思召しをさとるようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。
柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ
天から授かった特別な子どもなのです”

Edena Massimilla 作
(大江祐子 訳)


読んでいて、たまらない気持ちになりました。
じんたはおかあさんが泣いていることに気づいて
ひざにのりました。
じんたはずっとにこにこしています。
しまはずっとサザエさんを読んでいます。(笑)

そうして時間が過ぎて、先生は
「もう体温もあまり測らなくていいです。
おとうさんもたまにこうして背中に手を当ててあげるといいと思います。
そして肩の辺りが硬くなっているからやさしくさすってあげてください」
と、やっぱりお医者さんらしくない言葉をくれて
ぼくたちは元気な気持ちになって、病院を後にしました。

一昨年に流れてしまった時、しまもじんたもとても悲しんだので
今回は説明しないでいたのですが、家に帰って子供たちにちゃんと話しました。
そして晩ごはんをたべながら
みんなでこどもたちに名前をつけました。

上の子はじんたが考えた「こめたろう」。
じんたは米が好きだから忘れなくていいね。
下の子はしまが考えた「ひろみ」。
広く美しいという意味なんだって。

ずっと元気そうだったのに、やっぱり悲しいといって
じんたは泣きました。
しまも泣きました。

それから悲しくないように人のたましいのことや生まれかわりの話をしました。

「いつも家のあたりにくる野良犬は、もしかしたら
こめちゃんとひろみちゃんかも知れないね。
そう思うとちいさい人は
みんなこめちゃんとひろみちゃんみたいな気がするね。
ちいさい人にはやさしくしないといけないね。」

するとじんたが手紙を書き出しました。

「こめたろう いつか だれでもいいから どこかにうまれてね」

家族みんなで泣きました。

それからじんたの大事にしている高級鉛筆をこめたろうにあげるというので
こめたろうは体がないからじんたがたのしそうに描いたら
おにいちゃんうまいな、うれしいな
って思うんじゃない?というと

手紙に有美子の似顔絵(そっくり)を描いて
「ゆみこ うんだよ」
と書きました。



ゆみこの体調不良はホルモンバランスとか
いろいろ原因があるんだろうけど
もしかしたら、たぶんきっと
こどもたちに今回の流産のことを話さないでいたことも
あったのかも知れない。

ぼく自身も、こうして名前をつけて
そばに感じることができるようになるまで
このちいさいいのちのことはほとんど忘れて過ごしていた。

ごめんなさい。
ありがとう。
これからもしまとじんたを見守ってね。

こどもたちは、本当に天使そのもののようです。
いつもありがとう。
坂西先生、本当にありがとうございました。
2015年1月21日。素晴らしい一日でした。

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