「湯上りおざしき音楽会」

2018.6.19
別府 紙屋温泉公民館「湯上りおざしき音楽会」


自分の住んでる街でライブを作るのは、旅するのとは全然違う大変さがあるもので。
遠くからやって来る素晴らしいミュージシャンに別府を好きになってほしいっていう気持ちが、へーんなプレッシャーになってはじまるまでは胸がきゅーっとなる。
自分が普段あちこちでめちゃくちゃお世話になって旅している分、いざ迎える立場となると張り切ってあれこれやろうとしてパンパンになってしまう。


それでもやっぱりちゃんと本番はやって来るので助かる。
いろいろ準備が間に合わなかったこと、どーでもよかった思える程、言葉にできない満足感で胸がいっぱいになる。


空がひっくり帰ったような大雨に隠れて、素晴らしい音楽会がはじまりました。
座敷の湿気のせいか、なにか音楽が胸にとても近いところで鳴っているような感覚で、とてもよい空間だったと我ながら。


オープニングは森孝允。ウッドベースの弾き語り。
ぼくとのデュオで森ちゃんの曲をやることはあったけど、客席でソロライブを観るのは初めて。
歌っていうのはどうしてもおおげさになってしまったり、飾りがついてしまったりするものだと思うけど、森ちゃんの歌は馬鹿みたいにそのままで、森ちゃんの人生の一部を切り取ってそのまま舞台に乗せているみたい。
苦手だからというのもあるけど、MCはなくて、曲の導入に詩を朗読する。それが、どこか恥ずかしそうなのがとても切実に響く。
途中からギターとコーラスで参加しました。
先日ライブの後、お客さんから感想が届いてはじめてぼくのファンができたってうれしそうに話してたけど、森ちゃんの音楽好きな人は森ちゃんが気づいてないところでたくさんいると思う。
うちで録音した森ちゃんのファーストアルバム、世に出るのがたのしみです。


2番目にぼく。前日に森ちゃんと練習してたらたくさん一緒にやりたくなって、最初から参加してもらいました。
ギターは久しぶりにギブソン、青の335。チューニングが狂いやすいんだけど、どうしてもあの、ちょっと泣いてるような音で新曲の「6月」を弾いてみたかったので。
旅に連れていくには不安のあるギターだけど、こんな時こそ使いたい楽器を試してみるのもいいもんだなあ。
湿気も手伝ってか案の定、弾きながらどんどんチューニングが狂う。
けれど演奏しながらどの弦が狂ったか判断して、どんなふうに弾けばあんまり気にならないかとっさに工夫する心の余裕はあった、けれど実際音に反映するほどの技術的な余裕はなかった。。
もっとこのギターと一体になりたいなあ。
しまが生まれた2006年製のギター。もう12歳。
途中一曲だけアコギに持ち替えて「穴」。
ボーカルマイクでギターを拾って、歌は生。
これはめちゃくちゃ気持ちよかった。
終盤に入って「6月」。この日はこの一曲を聴いてほしくて。ひとりでギター弾いてても出てこない発想が、森ちゃんとの練習で演奏する度にどんどん湧いてきた。ほんの少ししか言葉がないけど、たくさんの記憶や景色が浮かぶような曲になってきました。曲が終わるのが惜しいような。


最後はゲストの良元優作。
ギターの一音鳴って、空気が変わって
一声発して、また空気が変わる。
日々鍛錬して磨いていないと出せない音。
その演奏や歌唱は我が道を突き進み過ぎだけど、実は根っこは森ちゃんみたいに超シンプルな音のような気がする。
誰にもまねできない弾き方、歌い方で、伝わってくるのは、不思議と誰もが感じたことがあるような感覚で。
言葉にすると薄っぺらいですが、自分だけの体験をみんなが共有したような感覚になるっていうのがシンガーソングライターの仕事だと思うんですが、まさに優作はそれ。
いろんな曲聴けたけど、「缶のゴミの日」。
目の前にごみ収集車がいるような感じ。そんでいきなりなんの脈略もなく眼鏡ワイパースイッチオン。なんのこっちゃ。これこそライブじゃなきゃ分からない。サイコー。


この日出演の3人とも77年生まれという偶然。最後に全員で優作の「ペプシドライブ」とボンクラ峠の「いろいろ」を。
演奏中は窓を閉め切った蒸し暑い座敷で、辛抱強く聴いてくださった沢山のお客さん、本当にありがとうございました。


出店のトキドキエンゼル、すまちゃん。万屋 水銀、赤、水色の山田くん。ほおのき畑の林田さん。おかげさまでみんな大満足。ありがとうございました。


ドリンク出店は我々、しそにぬがやらせてもらいました。ドリンク付き料金にすることで大阪からやってくる優作にできるだけたくさん渡す作戦。でもわかっちゃいたけど音響持ち込んで、会場作って、受付して、ドリンク出して、ライブするのは大変。
しかも追い打ちをかけるようにじんたが不機嫌でゆみこのおにぎり食べず、出店のフードも意地はって食べず、眠くてべそかいて帰りたがったり。
それでも、またやりたいと思ってしまうから不思議。大変なことって、すんでしまうと笑えるな〜その時は必死だけど。


撤収時、台風みたいに降り出してびしょ濡れ。おかげでおかしなテンションになって我が家の打ち上げはおそくまで大盛り上がり。
日付が変わって6月20日はゆみこの誕生日。
優作がギターを弾いて、森ちゃんが口でベースをやったんだけど、その口ベースが、「ぼんぼぼんぼんぼんぼん」ってそれハッピバースデートゥーユーってうたってるやん!ベースじゃねー!
久しぶりに酒が足りなくなるたのしい宴。
そんなときに限ってなにがたのしかったのか覚えていないや。

 


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